かなり多くの大手チェーン店がプラスチック箸に移行した。 だが、洗浄がイマイチで食べ物のカスが付着していたり、食べ物の着色による変色で不快感が発生する。 また、扱いが雑なのでいたるところに傷が入っている。 こんなものを客に提供できる状態は問題がある。 一方、割りばしは監視強化されているのでまともに洗浄されていないプラスチック製箸よりは清潔で安全だと思う。 一刻も早く、再利用箸の提供基準を設けるべきである。

防かび剤及び漂白剤は割りばしに含まれているの?

Google でさくっと検索したところ、割りばしから防かび剤のオルトフェニルフェノール(OPP)を検出したという内容の原文を見つけることができなかったが、 それを引用した文章が2つあったので貼り付ける。

平成5, 6年の内容だ。今が平成30年なので25年前、そして国が調査したのが平成15年なので、15年前には規制されている内容だ。 10年間規制がされずに放ったらかしだったことは残念だが、現在は規制ができているので割りばしで金魚が死ぬことはないだろう。

割りばしは監視強化されている

平成15年に防かび剤及び漂白剤の残留について問題視され、一日摂取許容量(ADI)を基に基準値が設けられた。 ADI は 生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量 のことである。 なのでこの基準値さえ守っていれば問題は発生しないだろう。

これをうけて各自治体が報告をしている。

平成19年に割りばしに係る防かび剤等の残留等に係る試験法を改めたり、これまでの溶出実態等を踏まえ、限度値の引き下げ等を行っている。

いずれにせよ厳格な基準が設けられて、安心して利用できる体制になっている。 店舗ごとの衛生面に関してはここで問題にできない。 各店ごとに対処する必要があるので割愛する。

ピロリ菌のリスク

プラスチック箸で怖いのが細菌感染だ。 特に幼年期の子どもが利用することに注意して欲しい。

福島県厚生農業協同組合連合会

またピロリ菌はほとんどが幼年期に感染すると言われます。なぜなら乳幼児期の胃酸は酸性度が低く、菌が住み付き易いためと考えられています。(逆に言うと、成人になれば夫婦間や恋人同士のキスや盃の呑みまわしでも感染の機会は低いと考えられています。)ですからおじいちゃん、おばあちゃんが食べている時に使う箸でついでに孫にも食べさせるようなことは止めた方がよさそうです。

洗浄がうまく行われていない場合、このリスクもある。 一方、割りばしは再利用の可能性が低いので確率を減らすことができる。

箸袋を再利用する業者

プラスチック箸に箸袋がついている店がある。 バカなの? おそらく、多くの店では「エコ箸」という建前でプラスチック箸を利用している。 にもかかわらず、廃棄する必要がある箸袋をつけている。 CO2を排出しないからやってるんでしょ? 矛盾するよね箸袋。 そして、Twitter 等を検索すると箸袋を再利用する店があるらしい。 他人がどう利用したかわからない箸袋を別の客に提供しているのだ。 安全性が著しく欠如している。営業停止にすべきだろう。

CO2は悪?

二酸化炭素(CO2)は光合成で必要なもの。 一方の洗うことで発生した排水は自然界においては不要なもの。

どちらが環境にいいか。

もちろん自然のサイクルに入り込めるCO2のほうが環境にはやさしい。 後者はただの希釈もしくはバクテリアでの処理であり、100%対処できるわけではない。

箸を洗う仕事

働き手不足と言われる中、箸を洗うだけの仕事を増やすことはいいことなのか。 プラスチック箸を使うと、洗浄する必要がある。 箸を洗浄機に入れてスイッチを押すのも仕事になってしまっている。 そして、店によっては箸袋に箸を入れる仕事も増えてしまっている。 そこで怖いのが細菌感染だ。ベタベタと無頓着な従業員であれば触るだろう。

割りばしであれば、提供後捨てるだけなので人が箸を触る必要も減る。

割りばしの懸念

中国の割りばしの値段が上がってくると利用する店舗の割合が下がるかもしれない。 それでも、プラスチック箸を作るコストよりは低いだろう。

盗まれたらよけいコストかかるぞ。