つけ麺を売りにしている店で、気まぐれに「ラーメン」を頼んで後悔した経験はないだろうか。

「まあ、こんなもんだよな」という微妙な満足感で店を出ることになるくらいなら、いっそのことつけ麺一本で勝負してほしいと強く感じる。

つけ麺とラーメンは、似て非なる食べ物だ。

力強い太麺や濃厚なスープ、独特の具材構成など、つけ麺のために最適化された厨房設備や仕込みのロジックでラーメンを作ろうとしても、どこか中途半端な仕上がりになりやすい。

専門店を謳うのであれば、看板メニューである「つけ麺」にすべてのリソースと情熱を集中させるべきだ。

メニューを絞り込むことで、仕込みの精度は上がり、ブレのない至高の一杯を提供できるようになる。

客としても「つけ麺を食べに行く」という明確な目的を持って来店しているのだから、中途半端な選択肢は必要ない。

つけ麺界の未来のためにも、中途半端なラーメンを出すくらいなら、潔く「つけ麺専業」として極めてほしいものだ。