牛丼チェーンをはじめとするファストフード店は、手軽かつ迅速に食事を済ませられるため日頃から重宝している。

しかし、松屋系列の店舗に足を運ぶたび、どうしても拭えない違和感がある。

それは、店内に「クチャラー(咀嚼音を立てて食べる人)」があまりにも多いという点だ。

偶然の一致なのかもしれないが、他の外食チェーンと比較しても、その遭遇率は異常に高いと感じざるを得ない。

先日も店舗で食事をしていた際、あまりの音の多さに耐えかねて嘆かざるを得なかった。

周囲を見渡すと、ほとんどの客が黙々と食事をしている中、数名のクチャラーが存在感を放っていた。

会話の音がない分、店内に響き渡る咀嚼音が一層際立つという側面はあるだろう。

しかしそれを差し引いても、「何をどうしたらこれほど特定の場所に集うのか」と首をかしげたくなる。

一体どのような要因が関係しているのだろうか。

まず考えられるのは、客層と提供スタイルの関係性だ。

松屋系列は食券制であり、入店から退店まで店員との接触が最小限に抑えられている。

カウンター席中心のレイアウトも相まって、「他人の目を一切気にせず、短時間で腹を満たせれば良い」という意識が働きやすい環境が整っているのではないか。

その心理的ハードルの低さが、無意識にマナーを疎かにしてしまう層を引き寄せている可能性がある。

また、提供のスピード感も影響しているかもしれない。

素早く食べて素早く退店するという流れのなかで、食べ方に対する意識が二の次になり、結果として音を立てて食べてしまう人が目立ってしまうのだ。

食事は本来、空腹を満たすだけでなく気持ちよく済ませたいものである。

リーズナブルで美味しいメニューを提供してくれる魅力的なチェーンだけに、店内の音環境によって食事の体験が損なわれてしまうのは非常に惜しい。

どのようなシステムや空間設計がこの現象を生み出しているのか、

今後も観察を続けていきたいところである。