まずはオリジナルの「ラーメン二郎」に行くべき。

なぜ本家二郎に行くべきか

二郎系チェーン店は確かに美味しい。

しかし、それらはすべて本家の「ラーメン二郎」から派生した存在。

初めて二郎系を食べるなら、まず源流を知っておくと、どこが似てるのか、どこが違うのかがよく見える。

本家二郎の魅力

世の中には無数のラーメンが存在するが、ラーメン二郎はラーメンではない。 「ラーメン二郎という食べ物」なのだ。 本家二郎(三田本店およびその直系店舗)のどんぶりと相対すれば、その意味が身をもって理解できる。

今回は、インスパイア系ではない「本家のラーメン二郎」が持つ特有の魅力と、その構成要素について解説する。

暴力的なまでの極太麺と「オーション」

二郎の顔は、まず麺だろう。日清製粉の強力粉「オーション」を使った、低加水の極太平打ち麺だ。 普通のラーメンなら1玉が140g〜150gくらいが普通なのに、二郎の「小」はだいたい300g。大だと400g、500gを超えることも珍しくない。 すするより「ワシワシ食う」感じだ。小麦の香りと、力強い噛みごたえが、一番強い印象になる。

豚骨醤油スープと魔法の粉

スープは大量の豚肉と豚骨(腕肉や背ガラなど)を長く煮込んで、そこに特製の醤油ダレ(二郎専用のFZ醤油)を合わせた、豚骨醤油ベースだ。 店舗や時間帯によって、脂が溶け込んだ「乳化」、醤油のキレが強い「非乳化」、その間の「微乳化」みたいな違いが出る。 さらに、化学調味料が効いてる。あれが旨味を底上げして、やめられなくさせる。

「チャーシュー」ではなく「豚」

二郎では、肉はチャーシューではなく「豚」だ。 薄切りの上品な肉とは正反対で、1センチ以上、時には塊みたいな大きな煮豚がゴロゴロと乗っている。 使う部位は主に腕肉やバラ肉で、スープの出汁を取ったあとに特製醤油で漬け込む。そのため味がしっかり染みていて、ただのトッピングじゃなく、どんぶりの主役になっている。

ヤサイの山とコール(無料トッピング)

提供直前に店員が「ニンニク入れますか」と聞く。これが二郎の「コール」だ。

無料トッピングは基本4つで、「ニンニク」「ヤサイ」「アブラ」「カラメ」から選べる。

「ヤサイマシマシニンニクアブラ」とか、呪文みたいな注文をすると、麺が見えないくらいの山ができる。

つまるところ

本家二郎は、ただの大盛りラーメンじゃない。 麺、スープ、豚、ヤサイ、ニンニクが、全部のスケールを限界まで持っていって、ひとつの完成されたエンターテインメントになっている。 ロット(複数杯を同時に作る工程)を乱さずに、無心で麺をすするあの緊張感も含めると、二郎は本当に唯一無二の食体験だ。

訪問のコツ

  • 営業時間を確認する
  • 開店直後か閉店前を狙う
  • メニューの読み方を事前に確認する
  • 支払いは現金のみを想定する

二郎系ラーメンの世界へようこそ。

本家で基礎を学べば、他店でも何が面白いのかの見え方が変わる。