「お前、俺のサイト見てんだろ?なら俺もお前ん家の庭に勝手に穴掘らせてもらう」というわけにはいかないでしょという話
仮想通貨マイニング(Coinhive)で家宅捜索を受けた話 - Webを楽しもう「ドークツ」
何やら面白い記事を見つけた。 以前から、他人のPC使ってマイニングするのはウィルスと同じと主張してたので、やっぱこういうこと起きたかという感想。
良いですなぁ
— マキエタンノススメ (@makietan) 2018年4月5日
他人のPCでマイニングとか
リソース食いつぶすウィルスだもの
いったいどういうのがダメなんだろうと思っている人は是非、警視庁のサイトを見て欲しい
ウイルス供用罪
- 正当な目的がないのに、コンピュータ・ウイルスを、その使用者の意図とは無関係に勝手に実行される状態にした場合や、その状態にしようとした行為をいいます。
- 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が課せられます。
例えば、絵を書く人が自分の絵をWebサイトに掲載したときに裏でマイニングをしていた場合、サイト訪問者は絵を見に来たのに強制的にマイニングさせられることになる。 これが、 使用者の意図とは無関係に勝手に実行される状態 である。 似たようなもので、エッチなサイトをよく見る人なら経験があるかもしれないが、サイトに遷移したら大量のウィンドウが開いた経験はないだろうか? あれも広告ではなく、一種のウィルスと言っても過言ではない。
Twitter を検索すると、負荷が少ないから問題ないという人がいたが、どちらかといえば、 「使用者の意図とは無関係に勝手に実行される状態」 にあることが問題であり、 Google Analytics などの行動解析をしてサイトの利便性を向上させる等の正当な目的がないのも問題。ただの自己利益のみを追求したある種の窃盗である。
勝手にマイニングをするのではなく、ボタンでも設置していればよかったのに。押したらマイニング開始とかね。
マイニングと広告の違い
広告 = 収益手段
こういうひん曲がった思考をする人がいる。
確かに、広告は収益につながる。が、それが目的ではないのです。
広告ってすごい性善説の上で成り立っていて、「必要な情報を必要な人に提供するのが私達の仕事です」みたいなことを言う人もたくさんいる。 Google で検索してもこういう結果が出る。
「広く世間に知らせること。特に、商品や興行物などを広く知らせ、人の関心を引きつけること。」
一方、マイニングはいくら性善説を盾にしても自己利益のためである。 裏で処理をするので、何も生まれない。生まれているのは他人のPCでマイニング作業した報酬だけ。
おわりに
「お前、俺のサイト見てんだろ?なら俺もお前ん家の庭に勝手に穴掘らせてもらう」
そのうえ、掘って出てきた資源をすべて奪っていく。
一方的に利益の強要をしてくる行為。強要罪でしょ。
マイニングとかけて穴掘りを使ったが、実際には暗号解読作業を勝手に仕込まれてやらされてるのが現実。 余計に質が悪い。