今の携帯電話料金を複雑にしているのは「期間限定ポイント」が存在するからだと気づいて欲しい総務省
期間限定ポイント
期間限定ポイント が最近増え始めた。 これは通常もらえるポイントとは 完全に別物 で短期間でしか利用できなかったり、名前からは想像もできない 利用制限 まである。 この期間限定ポイントは通常のポイントのふりをして、キャンペーンなどに投入される。
【ずっとドコモ割コースで契約を更新された方限定】 ずっとドコモ割コース（「カケホーダイプラン」「カケホーダイライトプラン」「シンプルプラン」「データプラン」の2年定期契約）更新のたびにdポイント3,000ポイントをプレゼントします。
このように意図的に 期間限定 という表現を記載しないのである。 大抵の場合、その下のところに場合によっては※マークで小さく、
お申込み上の注意 「更新ありがとうポイント」として進呈するdポイント（期間・用途限定）は、スマートフォンの購入、dマーケットやdポイント加盟店等で幅広くご利用いただけます。
などと記載している。
どうみても騙す気満々である。
これを行っているのが大企業（とそのグループ企業）だから余計にタチが悪い。
そんな大企業たちを紹介しよう。
楽天
期間限定ポイントの特徴 期間限定ポイントには以下のような特徴があります。
特定のキャンペーンなどで付与され、それぞれ固有の「有効期限」が設定されていて、有効期限を過ぎると自動的に失効する ※月末だけではなく、15日などが有効期限の期間限定ポイントもございます。有効期限にご注意ください。
複数の期間限定ポイントを保有している場合は、利用期限の近い期間限定ポイントから優先して消費される ※期間限定ポイントの【利用期限】は、【ポイントを利用する期限】になります。 実際のサービス利用が、ポイントの利用期限後となる場合も、ポイントを利用することができます。 （予約商品の配送日や、楽天トラベルの宿泊日、楽天ブックスの配送日が、利用期限後になる場合など）
楽天期間限定ポイント
ポイントの利用制限や期間限定というルールを作り上げた元祖。
楽天には毎度落胆させられる。8000ポイントの魅力に負けて楽天カードに入会したのが10月下旬。実際にポイント付与されたのは1/18で、有効期限は1/31。さっき気づいた時には、もうポイント失効してるしwww。なんでこんなに短いの？ pic.twitter.com/e4XfkCXWWP
— T.N (@tks_nkzw) 2015年1月31日
ちょっと前は、高額なポイント付与をしてかなり短い期間で失効させる. ある種の詐欺みたいなことをしていた.
今は使ってないのでよくわからない.
Yahoo! (Tポイント)
期間固定Ｔポイント（Yahoo! JAPAN限定） Yahoo! JAPANおよびLOHACO、GYAO!ストアで使えます。
※こちらでは使えません
- 現金及び他のポイントへの交換
- Yahoo! JAPAN、LOHACO、GYAO!ストア以外のサービス
- コンビニやファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどのTポイント提携店舗 ※通常のTポイントをお持ちの場合、期間固定Ｔポイントが優先的に使われます。
期間固定Ｔポイント
楽天に追従して登場したのがこの 期間固定Ｔポイント 。 楽天に比べるとより利用範囲が制限されている。 「なんだ使えないゴミじゃん」と思ってしまうかもしれない。
しかし、実は結構優秀なポイントで「ふるさとチョイス」経由で公金支払いを使うと消費できてしまう。
とはいえ、ふるさと納税をしない人にすれば相変わらずゴミですね。
docomo
docomo キチガイすぎるよね
— マキエタンノススメ (@makietan) 2018年6月20日
どっちも期限あるじゃん pic.twitter.com/Wkeyo68hUX
dポイントの有効期限は獲得した月から起算して48か月後の月末まであるので、ゆっくり計画的にご利用いただけます。 dポイント（期間・用途限定）は期間に制限があり、一部利用できないサービスがありますので、よくご確認の上、ご利用ください。お手持ちのポイントの有効期限はポイント詳細でご確認ください。
dポイント（期間・用途限定）
さて、一番の問題児であるdポイントの登場だ。
こいつはドコモの根幹であるケータイ料金には使えない。
iDキャッシュバックにも使えない。
データ量の追加にも使えない。
…ゴミやん。
では、何に使えるのか。
- ローソン、マクドナルド 等でのポイント支払い
- docomo で携帯電話やアクセサリの購入に使う
- d〇〇 サービスで使う（他社のサービスより明らかに高い値段設定が多い）
くらいだ。
一応、d〇〇で良心的なのは（一部対象者制限がある）還元キャンペーンが行われる dデリバリー での消費が一般的にはやりやすいだろう。 キャンペーンが開催されると dポイント（期間・用途限定）がまた増える。
Ponta (ローソン)
期間限定ポイント 期間限定ポイント：リクルート期間限定ポイント 特徴 プレゼントポイント。リクルートポイントの参画サイトでつかえます。 ・Pontaポイントへの交換はできません ・Pontaポイント、リクルートポイントとあわせてつかえます
有効期限 キャンペーンの条件により異なります 期間限定ポイント：サイト限定ポイント 特徴 つかえるサービスや有効期限が限定された、キャンペーンなどでプレゼントされるポイントです。そのサービスでだけつかえる限定ポイントです。 例）じゃらん限定ポイント、ホットペッパーグルメ限定ポイントなど ・Pontaポイントへの交換はできません ・Pontaポイント、リクルートポイント、リクルート期間限定ポイントとあわせてつかえます
有効期限 キャンペーンの条件により異なります
Pontaポイント
こいつ自体には悪い期間限定ポイントは存在しないが、コイツに紐づくリクルートポイントに問題がある。
リクルート
期間限定ポイントとは、キャンペーンなどでプレゼントされる有効期限や対象サービスが限定されたポイントです。 期間限定ポイントには下記2種類あります。
■リクルート期間限定ポイント ⇒リクルートポイントの参画サイトでつかえるポイントです。
■サイト限定ポイント ⇒つかえるサービスや有効期限が限定された、そのサービスでだけつかえる限定ポイントです。 （じゃらん限定ポイント、ポンパレ限定ポイント、ここカラダ限定ポイントなど）
※※ご注意※※ ・どちらの期間限定ポイントも、Ponta加盟店での利用及び、Pontaポイントへの交換は出来ません。 ・期間限定ポイントの有効期限や使えるサイト・条件などは、保有しているポイントにより異なりますので、こちらよりご確認ください。
リクルート期間限定ポイント・サイト限定ポイント
サイト限定ポイントはそのサイトでしか使えない。 しかも期限付きで、特定の商品にしか使えないときもある。
普通に値引きを行うと、バカ（無知な人）にも割引をしてしまう。 それを防ぐために存在すると言っても過言ではない。
最近はあまり見かけなくなったのが、リクルート期間限定ポイント。 ほとんどの利用制限ポイントはサイト限定ポイントになっている。
じゃらんとかゴルフとか医療？とかで使える●000ptとかやってくる。 毎月付与されるよゴルフの3000pt。この通知がとんでもなくウザい。 しかも、通常ポイントと合算して表示してくるので超厄介だ。
たいていメルマガに記載さいれているポイント付与は嘘でクーポンだったりするので非常に厄介だ。
とりあえずこいつは 厄介ポイント と読んでもいいくらいに。
同じ価値ではない
まぁざっくり見てもらった通り、制限があるので同じ価値ではありません。 それをひとまとめに「ポイント」と表現する企業が多数です。 それも大企業がよくこの手段をやってきます。
いかに人を混乱させて、通常ポイントがもらえるように見せかけるか
そんなところに注力してほしくないです。
同じものとして扱ってよいのか
上記のように、 いかに人を混乱させて、通常ポイントがもらえるように見せかけるか に力を注いでいます。 そうでなければ文頭から省略表記したり、タイトルで省略したりしないですから。 あと、名前も（）付きで表現したりしませんよ普通。
非常に悪質であると私は考えます。
総務省によるキャリアへの規制
dポイントが登場する付近で総務省から携帯電話に関する通達がありました。 携帯電話の販売で実質0円で販売をしてはいけない。そういう内容です。 （そっちじゃなくて２年縛りをどうにかしろという声はたくさんあったのに未だに縛られていますね。。。） ただでさえ、高い料金のまま 携帯電話端末の値段を上げろ という狂った行政指導でした。 MVNO に客がいかないとの理由で。（MVNO に客が行かないのは iPhone を売っていない & 回線が昼間遅いからだと思いますが…） その結果、端末はちょっと値段付け加えて、各社ポイントを付与するようになりました。
現金がダメならポイントをばら撒けばいいじゃない！
本当に問題なのか？
キャリアが携帯電話を0円で売ることは本当に問題なのだろうか？ 今でも携帯電話本体の料金は月々の支払いに加味されるのでユーザーが端末が0円だったかどうかをしっかり認識していない場合が多い。 0円販売が死んだことで日本の携帯電話メーカーの大多数は滅びた。 だって、 iPhone 以外の端末に金を払うメリットがないんですもの。 ブランド力で圧倒的に敗北している企業にできることが0円販売だったのだ。
総務省は既存産業を殺すマンなのです。
おわりに
上記の販売規制を撤廃して、ポイントの期間限定・用途限定を規制し、消費者にやさしい仕組みを構築すべきだと思います。
0円販売で誰が損したか？誰もしてないんです。
Win-Win から Win-Lose にシフトさせちゃダメですよ。