ECサイトでショッピングをする際、欲しいカラーや仕様を選択して購入へと進む流れは極めて一般的である。

しかし、大手ECプラットフォームであるAmazonにおいて、選べないはずのカラーやバリエーションが選択できてしまい、あろうことか全く別の商品ページへと勝手に切り替わってしまう現象が存在する。

この挙動は、利用者に誤認を与えかねない極めて不親切なシステム設計と言わざるを得ない。

Amazonでは、同一商品ページ内で複数のバリエーション(色、サイズ、セット内容など)をまとめて掲載する仕組みが採用されている。

本来であれば、在庫がないバリエーションはグレーアウトして選択不能にするか、「在庫切れ」である旨を明確に表示すべきである。

しかし、現在のUI/UXデザインにおいては、本来存在しない色や在庫がないバリエーションをタップした際、エラー表示や在庫切れの通知を出すのではなく、類似した別商品や関連のない別カラーのページへと自動的に遷移・切り替わる仕様が見受けられる。

この自動切り替え処理によって発生する主な問題点は、以下の3点に集約される。

  1. 誤購入の誘発
    ユーザーは「お目当ての色の商品ページを見ている」と思い込んだまま購入手続きを進めてしまう。届いた段ボールを開けて初めて、全く異なるカラーや別仕様の商品が届いたことに気づくケースが後を絶たない。

  2. UI/UXにおける不誠実さ
    「ないなら『在庫なし』と表示する」という基本的なインターフェースのルールが守られていない。売り切れの事実を隠蔽し、無理やり別の商品を買わせようとしているかのような印象を与えてしまう。

  3. 商品レビューの混同
    バリエーション統合や商品切り替えによって、検討している商品とは全く関係のないレビューが表示される事例も頻発しており、購入判断の阻害要因となっている。

無在庫状態のカラーを選択させた挙動や、予期せぬ商品への切り替えといった事例はSNS上でも度々話題となり、不満の声が上がっている。

ユーザーが求めているのは、過剰な回遊性の向上や強引な類似商品の提案ではなく、「在庫があるのかないのか」という正確な情報開示である。

存在しないバリエーションを選択可能にし、別商品へ勝手に誘導するような不透明なシステムは、ブランドへの信頼感を大きく損なう要因となる。

Amazonをはじめとする大手プラットフォームには、一刻も早くユーザー目線に立った明確かつ誠実な表示ロジックへの改修を期待したい。