なんでもいいので小池百合子都知事の記者会見をチェックして欲しい。

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この3週間、先程申し上げましたようにオーバーシュートが発生がするか否かの大変重要な分かれめ、分かれ道であるということでございます。

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こうした特性から、えー専門家の先生方からのご指摘で、東京は発見が困難な若年層のクラスターが発生する恐れがあるということでございます。

何言ってんの?

ロックダウン、オーバーシュート…「日本語でいい」 河野防衛相  - 産経ニュース

河野太郎防衛相は24日の記者会見で、新型コロナウイルスに関する政府の説明に片仮名用語が多いとして疑問を呈した。日本語で分かりやすく説明するよう、厚生労働省など関…

都の記者会見の場でルー大柴のマネをしている暇があるのであれば、日本語で都民にわかりやすく説明すべきである。 記者会見は自分の芸を披露するためのパフォーマンスの場ではない。

クラスターは「集団」とか「群れ」を意味する。 なので普通なら、なんらかのグループ分けがされることくらいしかわからない。 だって疫学を知っている都民はほとんどいないのだから。これが「感染者集団」を指すなんて普通わからない。「プラズマクラスターはシャープだけ♪」なんてフレーズを思い出す人がいるだろう。

ロックダウンなんかについては使う言葉がそもそもよくない。 都がこの発言時に可能なのは「不要不急の外出自粛の要請」だ。 都市封鎖するなら公共交通機関も止める必要がある。

『金融・証券用語だった「オーバーシュート」』なんて記事もある

新型コロナ会見で耳慣れない「オーバーシュート」が使われた理由 - M&A Online

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の記者会見で使われ、バズワードとなった「オーバーシュート」。感染者の爆発的拡大を指す言葉として行政やマスメディアがこぞって使っているが、本来はアウトブレイクという言葉がある。なぜこの言葉をを使ったのか?

「overshoot」は行き過ぎたとかそういう意味しか持たない。

それを金融/証券界隈では「価格の行き過ぎた変動」というフレーズの代替として利用しているようだ。価格の話をしているということは金融/証券に関わっている人にしか理解できない。関わっていても理解できない人もいるだろう。これは確実に金融/証券界隈でしか通用しない。

それを今回、都知事という立場で言った。 もちろん文脈から新型コロナ(武漢ウイルス)の話に関連したことなのだろうということはわかるが、実際の意味は大半の人は理解できていないだろう。実際、何が行き過ぎたのかがわかりづらい。ウイルスの数 を対象にしているのか、感染者数 を対象にしているのか「オーバーシュート」からは一切読み取れない。

オーバーシュートと言われてすぐに「感染爆発 」と答えられる人はまずいないだろう。 「オーバー」は超過。 「シュート」と言われたら大抵の人はサッカーのゴールに向かって蹴ることを思い浮かべる。 合わせると「サッカー選手がクロスバーを超えるようなシュートを放った」みたいな意味になるだろう。

本当に都民に説明する気はあったのだろうか? 聞いている限りそんな感じはない。 メディアに向けてのアピールだったのだろう。 非常に残念極まりない。