自ら劣化決済システムを導入して自爆する企業あれば、静観する国家あり
キャッシュレス大国アメリカに“Payブーム”がまったく来ないワケ |FinTech Journal
クレジットカードが初めて誕生し“キャッシュレス大国”として知られてきた米国。だが現在は、Apple PayやSamsung Payなどのスマホ非接触型決済がなかなか普及せず、中国では常識となったQRコード決済も一般にあまり知られていないなど、その後進性が目立つ。なぜこうした差が生まれたのか。またこの先、米国と中国の決済フィンテックは、どのような発展の違いを見せるのか。読み解いていく。
媒体の選択
クレジットカード
スマートフォンがない時代・ NFCがない時代に登場したのがクレジットカードだ。
信用取引なので支払い能力がある人だけが使える。
そうじゃない人間はプリペイド式カードを利用したり、現金を利用することになる。
それから、クレジットカードは勝手に通貨交換業までやってくれる。
支払いがドルであっても何も気にせず利用可能だ。
QRコード
一方、QRコード決済はスマートフォンがかなり普及したことを利用した決済手段である。
クレジットカードのような普及活動が必要ない。
アプリをダウンロードすれば利用できてしまう。
ただし、その行為ができるネットリテラシーが高い若者の利用がメインだろう。
今の老人たちはクレジットカードを好む。
通貨交換業は基本的に行われていない。
外人が利用することを想定していないため、国際化はまず無理だ。
キャッシュレスにおいて
必ずしもモバイルにこだわる必要はない。
nanaco や Suica はモバイルで利用できるがそちらがメインではない。
QR コードで Suica と戦おうとしている PayPay や メルペイ あたりがどう滅ぶか楽しみである。
はっきり言うと Suica に送金機能がついたら完全敗北になる。
だが、個人送金はリスクが大きいので Suica はやらないと思う。
現行のシステムを変える手間を考えればね。
きっぷ
今の JR ではきっぷをクレジットカードで購入できる。
だから紙のきっぷは消滅しない。
というかSuicaは500円のデポジットが必要だから紙じゃないとコスト高になってしまう。
おわりに
電子マネーを利用した乗り降りなんてものは都心くらいにしかない。
地方路線には厳しい。
外国人にも厳しい。
クレジットカード決済の導入がグローバルへの優しさだよ。